ボーナス出れば御の字?
コロナの影響で、企業業績が悪化しております。ボーナス減額のニュースが散見
され、「ウチの会社は大丈夫だろうか?」と心配されている方も多いのではないかと思います。
既に、「昨年の年収より下がっているかも?」と源泉徴収票の数字を見るまでもなく自覚されているサラリーマンの方もいらっしゃるかと思います。
月々の給料明細は見ない方でも、年末調整の源泉徴収票の数字は一年間の頑張りの結果ですので、昨年と比べてみたりなさるのではないでしょうか。
私も一喜一憂し、近年はもやもやして正月を迎えていたものです・・
コロナだから年収が下がっても仕方ない・・
果たしてそうでしょうか?
仕方ないで済まされない問題が実はあるのです。
サラリーマンの最大の武器
サラリーマンの最大の武器は何でしょうか?
私だったら、「ローンを組める信用力!」と即答します。
銀行が年収などをベースに低利でお金を貸してくれる、それこそが何よりの武器となりますし、資産だと思っています。
一定の会社規模と勤続年数は必要ですが、それこそサラリーマンの勝ち取った、日々の頑張りに報いる唯一のご褒美ではないでしょうか。
仕事後のビールの方がご褒美だ!とか、うちは借金なんかしない!と思った方もいらっしゃるかも知れません。
でも、急にボーナスを出さないと言われたり、退職金一律減額だ!と言われたら、
「はい分かりました」と素直に言えないですよね。
今の時代、安定していて将来も保証されているサラリーマンっていらっしゃるのでしょうか。
お金を生み出すということ
ローンを組めること、それがサラリーマンの最大の武器です。
だから、どんどんローンを組んでくださいと言いたいです。
ローンを組むと言うことは、世の中にお金を生み出すことにもなります。
世のためにもなります。
巡り巡って、給料としてあなたの財布に戻ってくるのが、経済の仕組みです。
消費ではなく、出来れば投資のために組んでください。
つまり、ご自身の将来のためにその武器を使ってください。
住宅ローンを組みました
多くの人がローンを組む場合、住宅ローンが最も身近なローンになるかと思います。
夢のマイホーム。
実際私もそうでした。
購入したことに後悔はありませんが、違う武器の使い方もあったのかなと思うこともあります。
住宅ローンは当然ながら自分の資金で返すローンです。
これはつまり消費です。
35年ローンを完済する頃には、建物の価値はほとんど無くなり、土地のみの評価
が資産として残ります。日本においては、住宅は消耗品であるのが現状です。
つまり、ローンを完済する頃に自宅を手放す場合は、売れるかどうかを市場に委ねることになります。
当初の購入額より高くなったり同程度であれば、住宅ローンは消費ではなく投資と言えるでしょう。
ですが、そんな将来性を見通して住宅購入できる方なんて限られているのではないでしょうか。
実際、私のマイホーム選びの際も、将来性を多少は考えましたが、売ることを前提として住宅を選んだ訳ではありませんでした。
家族の暮らしやすさやこだわりなどを優先するのが普通ではないでしょうか。
イギリスの住宅ローン投資
日本においては、住宅は消耗品と書きましたが、海外はどうなのでしょうか。
イギリス人はあまり貯蓄をしないらしいのですが、その理由は「持ち家」が資産という認識が普通だからのようです。
イギリスには退職金制度がなく、政府も国民に対し、年金の代わりにと不動産投資 (Buy to Let) を奨励しております。
ロンドンは世界の金融の中心地であり、外国人の流入もあって人口は増え続けています。
住宅価格は上がる一方で、古くなると価値を増すんだそうです。
家族構成の変化によって住宅を買い替えていき、老後になったら住宅を小さくすることで老後資金を捻出するそうです。
住宅を買い替える度に、その都度十分な利益を生み出しており、ロンドンでは住宅投資が大変盛んなんだそうです。
日本における住宅ローン消費
日本とイギリスで国が異なると、こうもローンの組み方が異なるんですね。まさしく、サラリーマンの最大の武器を活かしていると言えますね。
日本だとローンは「借金地獄」みたいなどちらかというと悪いイメージが強いですが、雪だるまを作るときのように、転がすほどローンで資産が増えていく、ローン錬金術みたいなイメージでしょうか。
しかし、日本の住宅で投資的な買い方は難しいです。それが可能なのは、新駅近くの新興住宅地だったり、再開発地区だったり、人口がこれからも増える都市でしょうか。人口減の時代に・・
実際、そんないい物件なんて中々見分けがつかないですよね。
まとめ
サラリーマン最大の武器である「ローンを組む力」は、人生のボーナスです。
使い方次第で様々な可能性のある、使わないともったいない切り札です。
消費(住宅ローン)に使うのもいいですが、将来を考えお金を増やす武器(投資)として使う可能性を探ってみてはいかがでしょうか。
私たちはファイナンシャルプランナーであり、マンション投資アナリストです。
両方の知識があり、ご要望に合ったプランニングができることを強みとしています。
幸い現在の金利は過去最低レベルの低水準で、この先もしばらくは低金利が続くと思われます。
それは、同じ年収でも借りられる金額が増えることを意味します。
「信用力という武器を、消費と投資両面から見てどう有効的に使うのか?」
今の時代を生きるサラリーマンに、問われているのではないでしょうか。