帝国ホテルに住む!

驚きのニュースですね。

 

日本を代表するホテルの一つである帝国ホテルが、長期滞在プランを発表しました。

 

30泊で36万円(30㎡)ということですが、帝国ホテルのブランド力を考えると、むしろ安いくらいの印象を受けました。

 

勿論、私のような庶民が選べるようなプランではないのですが、経営者や資産家だったりしっかりと稼いでいる方にとっては十分に魅力のあるプランと言えそうです。

 

一泊あたり12,000円とのことですが、通常の宿泊サービスとは異なる部分もあるようです。

 

例えば、アメニティの提供は最初の1回だけです。また室内清掃ならびにリネン、タオル、寝間着類の交換は週に3回なんだそうです。

 

でも、住居として考えたらそれくらいの頻度の方がのんびり暮らせると感じる方もいると思います。

 

憧れの帝国ホテル暮らし。

 

どんな暮らしで、ワンルームマンションなどで同様の暮らしを実現した場合、いくら必要なのか気になったので、調べてみました。

 

 

 

このコラムでわかること


1.帝国ホテルサービスアパートメントプランとは

 ・プランの概要

 ・プランに付随するオプションサービス

 

2.このサービスはどの位の価値がある?

 

3.本プラン同様の暮らしを実現したらいくら必要?

 ・ワンルームマンションを借りてみて算出

 ・サービスアパートメントとの比較

 

4.まとめ

 

 

 

 

 

 

1.帝国ホテルサービスアパートメントプランとは


プランの概要

■利用期間: 3 月 15 日(月)より  7 月 15 日(木)まで

 

■料金 部屋タイプにより異なる(3タイプ)※5日プランもあり

   (約 30 ㎡タイプ) 月額(30 泊):360,000 円

   (約 34 ㎡+36 ㎡タイプ) 月額(30 泊):720,000 円

   (約 50 ㎡タイプ) 月額(30 泊):600,000 円

 

■サービス内容:

【基本料金に含まれる備品・サービス】

①シャンプー類、歯磨きなど各種アメニティ類はチェックイン日のみ提供

②室内清掃ならびにリネン、タオル、寝間着類交換(一週間に 3 回)

③テレビモニターへのインターネット接続

④共同利用スペース「コミュニティルーム」での朝食用のパン提供有り、

 洗濯乾燥機、電子レンジ、 オーブントースター、アイロン利用可能

⑤保冷品お預かりサービス

⑥ホテルラウンジでのコーヒーまたは紅茶の提供

⑦ホテル駐車場の利用(1台)

⑧フィットネスセンター、プール、サウナの利用(予約制)

⑨ビジネスラウンジ(パソコンブースなどの各種オフィスワークスペース)の利用

⑩ミーティングルームの利用(1 日 2 時間まで/予約制)

⑪荷物のお預かりサービス(サイズ・数量・日数等制限あり)

 

 

 

プランに付随するオプションサービス

 

【サブスクリプション方式による定額サービス】

・ルームサービスによるサービスアパートメントご利用者専用の食事メニュー

 (ご利用時間:11:00~22:00) 60,000 円/30 日

 

・シャツ、ブラウス、インナー類などのランドリーサービス

  30,000 円/30 日

 

 

 

 

2.このサービスはどの位の価値がある?


一泊あたり12,000円で2名利用できるということで、単なるビジネスホテルとして利用するとしても、お得ではないでしょうか。

 

このエリアの安いビジネスホテルでも一泊5,000円~8,000円はしますので、ちょっと奮発すれば帝国ホテルに泊まれちゃうというのは魅力的です。

 

では、実際にこのサービスの価値を金銭評価してみたいと思います。実際に帝国ホテル内で宿泊した場合を基準としています。

 

 

・【朝食】⇒帝国ホテルでの朝食はパンケーキなどでも1,300円(サービス料別)

  ※毎日利用(30日)1,300×30×2=78,000円相当

 

・【サウナ、フィットネス】⇒2,200円/回

  ※毎日利用(2名の内どちらか利用)2,200×30=66,000円相当

 

・【ビジネスラウンジ】⇒1,100円/30分

  ※30日間で30時間利用とする 1100×60=66,000円相当

 

・【ラウンジのコーヒー】⇒1,500円/杯

  ※毎日利用(30日)1,500×30×2=90,000円相当

 

 

上記4つの基本サービスを合計した金額で既に30万円になっております。

 

ビジネスラウンジやフィットネスはどれくらい予約が取れるのか分かりませんが、十分な価値提供がされていると言って良いと思います。

 

基準となるのは帝国ホテル価格であるとはいえ、サービス料込みで30泊36万円というのは、やはり魅力的です。50万円以上の価値はあると感じます。

 

では、同様の暮らしをワンルームマンションで実現した場合、どれ位の金額になるのでしょうか。

 

 

 

 

3.本プラン同様の暮らしをするにはいくら必要?


ワンルームマンションを借りてみた場合

 

30㎡タイプの場合で調べてみました。ワンルームマンションの周辺の相場は20万円程になりました。帝国ホテル周辺に住むだけで20万円が必要なんですね・・・。

 

20万円に光熱費を含めると22万円~25万円が帝国ホテル周辺の立地で暮らすために最低限必要な金額です。

 

他にも同様の暮らしを実現する場合に必要な費用を調べてみました。

 

 

・リネン交換(ベットメイク)1,650円/回 ハウスクリーニング 4,675円/回

 ⇒週3回なので月12回利用として、75,000円程

 

・駐車場代(1台)

 ⇒月極駐車場代相場 45,000円

 

・フィットネスセンター、プール、サウナの利用

 ⇒ 19,250円/名(第一ホテル東京 フィットネス&アクアゾーンを利用)

 

 

ここまで調べただけでも既に合計36万円になってしまいました。

 

どうやっても帝国ホテルサービスアパートメントプランより見劣りする暮らしになりそうですね。駐車場やフィットネスクラブなど移動も必要ですし、ハウスクリーニングもホテルのような使い勝手では無いでしょう・・・。

 

他にもシェアオフィスを借りたり、朝食をスタバ2杯とトースト2名分で1,000円としても月3万円かかりますし、同様の暮らしをなるべく再現しようとすると40万円以上の費用と余計な時間が必要になります。

 

 

 

サービスアパートメントとの比較

 

帝国ホテルのサービスアパートメントプランのおかげでサービスアパートメントという物があるということを始めて知りました。

 

東京都心では検索すると情報が出てきました。相場としては、1㎡=1万円弱といった感じです。結構選択肢がありますので、見ているだけでも面白いです。

 

ただし、一般の方が利用しやすいようなサービスにまでなっていない印象です。

 

仮に住むなら現地見てみたいなという所もありました。

 

でも、帝国ホテルなら現地を見なくても即決できますよね。その辺りも帝国ホテルの方に軍配が上がりそうです。

 

つまり、信頼度など帝国ホテルのブランド力が強みとなっているサービスです。

 

 

サービスを分類すると

 

最小限に絞った(住む+家具)マンスリーマンション。

リネン交換などのサービスを追加しているのがサービスアパートメント。

よりホテル機能を活かして充実したサービスにしているのが帝国ホテルサービスアパートメントプラン。

 

3タイプのサービスがありますが、サービスが強化されていく分、価格も上がっていきます。

 

 

 

4.まとめ


単に帝国ホテルに長期滞在するためのプランとして利用する場合も十分な価値があることが分かりました。

 

4ヶ月限定になりますが、住まいとして考えてもお得感も有り、良いサービスと言えるでしょう。話題性も十分です。

 

99部屋ありますが申込みが殺到しているのでは無いかと予想しております。実際、ネットで検索できる5日プランの方は空きがございませんでした。電話も繋がらないという噂です。

 

有料オプションで月額6万円で食事オプションを付けられるのも素晴らしいです。料理や皿洗いなど不要になり、家事の負担はほとんどなくなり自分の時間に集中できますよね。このオプションは安いと思います。

 

空いた時間で日比谷公園や皇居周辺で散歩やランニングしたり、サウナやプールやフィットネスで汗を流す、健康的で自由な生活を送ることが出来そうです。

 

まさに憧れの優雅な帝国ホテル暮らし。

 

いつか体験してみたいです。そんな老後を送れるような資産形成をしたいですし、余裕のある暮らしを実現させるのが我々の仕事かなと思っています。

 

帝国ホテルサービスアパートメントプランが期間限定企画で終わるのかどうかは分かりませんが、オリンピック前に終了しますし、コロナへの減収への対策という気がしています。

 

今後、ホテルでの長期滞在プランがどこまで一般化するか分かりませんが、単身者層や夫婦のみ世帯には、選択肢としてホテル住まいというのは一定のニーズがありそうです。

 

老後に高級福祉施設に入るより良いかも知れません。

 

ただし、都心の賃貸需要には影響ないと言い切っておきましょう。ワンルームマンションの入居者を奪うほどの市場規模になったり、供給件数になるということはないと思われます。

 

このような選択肢を選べる人は限られます。成功者や、稼げる人、あとは所謂上級国民でしょうか?丸山議員が122泊するそうです。

 

多様な生き方があるというのは良いことかなと思います。

 

ワーケーションっていう暮らし方も魅力的だと思いますし、給料(年金)プラス家賃収入で、あなたらしい生き方を。

WRITER / 執筆者

株式会社マイプロ

飯山 芳治

1980年生まれ/埼玉県出身・在住
2級ファイナンシャル・プランニング技能士/一般社団法人 日本マンション投資アナリスト協会 会員
「お客様のリスクを最小化すること」をモットーとする投資コンサルタントであり、自ら2戸のワンルームマンションを所有する投資家でもある。

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